絶景を見に行こう~四国編~
つい先日ふと「そうだ、カメラを持って出かけよう!!」と思いつき、先週の土曜日(3月9日)に急遽四国へいってきました。
というのも、数年前に趣味をカメラにしたいと思い一眼を購入したものの、以前よりお熱だった別の趣味に本格的に力を入れてしまった結果、カメラを部屋の片隅で埋もれさせてしまうという、なんとも宝の持ち腐れ感満載の状況を生み出していました。そんな状況を打破すべく、今月は本命の趣味をひとまず休憩という形でカメラをもってお出かけ月間と設定してみました。
今回の旅のお供は妹。普段はお互い忙しくなかなか予定が合わないのですが、今回は予定、金銭面の壁を見事にクリアしたので一緒に出掛けることになりました。
今回の旅の目的及び目標が、
- 掘り出したカメラを使うこと(私)
- おいしいものを食べる事(妹)
- 1日でまわりきれること
だったので、話し合った結果、景色のいい場所へ行こう!(私)絶対にかつおのたたきが食べたい!!(妹)となり、以下の3か所に設定されました。
旅の目的地
基本的に私は弾丸旅派で、時間設定も距離感も何も考えず行きたいところをピックアップするところから始めます。この3か所へ訪れたことのある人ならもしかしたら、よくこの行程1日で回ろうとしたな!?って思われそうですね。ということで、訪れた場所の紹介です。
① JR下灘駅と閏住地区の菜の花畑(愛媛県伊予市)
初めに訪れた場所は愛媛県伊予市にあるJR下灘駅。かつて、国道378号線が開通するまではホームの下にすぐ波が打ち寄せるほど線路と海岸が近接した「日本一海に近い駅」として有名だった場所です。木造の駅舎とホーム、青いベンチがあるだけのこじんまりとした無人駅ですが、撮影スポットとして人気が高く、私が訪れた日も天気がよく土曜日ということもあり、多くの人で溢れかえっていました。ちょうどお昼前に到着し、駅周りを何枚か撮影して車に戻ろうとしていたとき「もうじき電車が入ってくるよ」と教えていただき、運良くホームに電車が入ってくるところを収めることも出来ました。
鮮やかでバックの空と海の青に映える配色のこの車両(映える撮り方が出来てなくて申し訳ないです)は、愛媛を走る伊予灘ものがたりという、地域のグルメを堪能しながら沿線の景色を楽しめる観光列車だそうです。1号車と2号車で配色が違い、それもまた面白いなと思ってみていたのですが、後程調べると配色にもそれぞれ意味があり、「茜色」は伊予灘のクライマックスである夕日、「黄金色」は太陽や柑橘類の輝きを表しているそうです。伊予灘ものがたりは1日4便しか運航しておらず、特に調べずに訪れてこの美しい景色をみる事が出来たのは運が良かったなと思います。伊予灘ものがたりの公式HPのパンフレットPDF(p.5)には時刻表も掲載されていましたので是非参考にしてみてください。
http://iyonadamonogatari.com/common/pdf/180502_pamphlet.pdf
いつかこんな素敵な車両で旅をするのも憧れですよね。出来そうで出来ないというか、なかなかする機会ってないですよね。ちなみに下灘駅では10分間停車するのでゆったりといろんな角度から写真を収めることも可能でした。
また、下調べの中で見つけ気になっていたこちらもいただいてきました。駅舎前の道路を挟んで向かいに出店されているコーヒースタンド「下灘珈琲」さん。
こちら、無人の小さな駅ということで駐車場に少し不安があったのですが、駐車場は駅前に数台、また少し歩いた山の上にも十数台は停められる駐車場がありましたので、車で訪れることも十分可能でした。また、写真では国道が写らないように低い位置にカメラを構えています。写真だけを見ると本当に駅の目の前が海だと錯覚しそうな風景ですが高い位置でカメラを構えると当然の如く国道とそこを走る車が写り込みますのでご注意を。
また、下灘駅から北東に1.4kmほど行ったところに「閏住(うるすみ)の菜の花畑」という、地域住民の方々によって育てられた菜の花がり、この時期は満開に咲いている、という情報からこちらにも足を運んできました。国道378号線沿いの夕やけこやけライン沿いにあるので高速から下灘駅に向かう時にはちょうど通り道にもなるこの場所。車を走らせているとパッと視界に入ってくる1面鮮やかな黄色の風景はとても美しい景色でした。こちらも運よく通過する電車と共に写真に収めることに成功しました。
②ひろめ市場(高知県高知市)
続きまして高知県にあります「ひろめ市場」さんへ。お目当ては「明神丸」さんの藁焼きたたき。年に何度もこの藁焼きたたきを食べる為だけに高知に来るくらいには大好物です。タレで食べるのも勿論大好きなのですが、なんといっても塩で食べるたたきは格別です。明神丸さんこだわりの高知県黒潮町産天日塩がふりかけられたたたきにゆず酢をつけていただくのですが、初めて食べた日に感動して以来、この美味しさの虜になってしまいました。また、今回出会うことは叶わなかったのですが、鰹のハランボ、こちらも私的おススメの一品で、少量しか取れない希少な部位であるために1日の中で販売される時間もわずかということで、もし出会われたら是非食べてみてください。脂の乗りが、もう、最高です。
ほかにもひろめ市場さんの中には様々なお店が出店していますので色々な食を楽しむことも出来ますし、お土産屋さんや地酒も豊富ですのでとても楽しい場所です。私はお酒と塩の芋けんぴは必ず買って帰ります。
③父母ヶ浜(ちちぶがはま)(香川県三豊市)
そして最後に、香川県の父母ヶ浜へ。最近「瀬戸内海の天空の鏡」「日本のウユニ塩湖」などと紹介されている話題の海岸です。下記の3つの条件がそろった時に砂浜にできる水たまりに、空を写す鏡のような光景を見ることができる場所で、美しい夕陽を見る事も出来ることから「日本の夕陽百選」にも選ばれた事もあるそうです。実際にこの場所で撮った写真はどれも幻想的かつ美しいものばかりでした。ちなみにこの写真は日の入り後に私が妹をモデルに撮影したものです。
幻想的な絶景を撮影するポイント
- 干潮と日の入り時刻の重なる時
- 風がなく水面が波立たない時
- 日の入り前後約30分間のマジックアワー
「干潮と日の入り時刻の重なる時」に関しては三豊市観光交流局に見頃のカレンダーもありますので是非参考にしてみてください。
http://www.mitoyo-kanko.com/site/wp-content/uploads/ttbghm_calendar_2019.pdf
この日は天候や風にも恵まれた上に土曜日ということもあり、写真の奥に写っているとおり、日の入り前の30分はかなり人も多く、なかなか綺麗な写真を撮るのも難しかったです。日の入りして人が減りだしてからの時間帯に海側の比較的広い水たまりで撮ると綺麗に撮ることが出来たので時間帯と人の量、あとはいい感じの水溜りの場所の確保は大事だなと思いました。日の入り前後どちらでも素敵な写真は撮れますが、日の入り後の方がいわゆるエモい写真が撮りやすいと私は撮っていて感じました。場所と条件さえ合えばスマートフォンでもすごく綺麗な写真を撮影することも可能でしたので、携帯だけの軽装備でも全然素敵な写真が撮れるかと思います。波打ち際まで行こうと思うとどうしても水濡れするのでサンダルやタオルは持って行った方がいいかなと思ったのと、砂汚れに関しては駐車場近くに足を洗うところがあり助かりました。ちなみに一般車両の駐車場もあり、無料開放されています。
ということで今回の旅で訪れた場所を紹介させていただきました。関西在住なので四国は年に何度か遊びに行くのですが中々写真映えスポットに行くぞ!!という機会がなかったのでとても楽しい1日となりました。この旅のポイントとしては「父母ヶ浜に到着したい時間から逆算して計画を組む事」でした。当たり前のことですが日の入り時間は私たちの力ではどうにも出来ないので、事前に日の入り時間を調べてその時間に辿り着くことを考えて逆算で予定を決めました(と言っても計画を組んだのは当日の深夜)。旅行って計画段階から楽しいのもいいですよね。どこも素敵な場所なので是非カメラやスマホを持って訪れてみてください。